第一章
第一節~ドラムマニア~
2001年のあれは確か秋、小学5年正だった僕は、千葉県船橋市に住んでいました。
サッカー部所属で学校の成績は中の下くらい、どこにでもいる普通の小学生。
当時、僕の一番の楽しみには、サッカー部の練習後、土日に週4日は通っていたゲーセンのメダルゲーム。
サッカー部の悪友と増やしに増やしたメダルは時に1000枚を超えていた。ませたガキでした。
そんなある日、メダルゲームに飽きた僕は、普段は見向き
もしない、ゲーセンの隅っこに置いてあったドラムのゲーム
「ドラムマニア」に注目します。
見たことありますか?ドラムマニア。大きなゲーセンに行け
ば必ずあるドラムのゲームです。
いわゆる「電ドラ」に大きなスクリーンが付いていて、
ミスしすぎると途中でGAME OVERになるやつ →コレです。
当時1PLAY100円の出費はかなり痛いはずだったけど、
なぜそんなリスクを背負ってまでチャレンジしたのかは覚
えていません。
なにはともあれ、僕のドラマー人生はこうして千葉のゲーセンでスタートした訳であります。
第二節~ドラムマニアを極める~
「ドラムマニア」にはまってから、ゲーセンに行く度にプレイするようになりました。
メダルを友達に売ったり、親に金をせびったり、ドラムマニア用の資金を蓄えたものです。
ただ、1PLAY100円で演奏できる曲は4曲。資金的に1回1PLAYが限界だった僕は、曲のリズムやフレーズがなかなか掴めず、伸び悩んでいたのです。
しかしある日、友達とゲーム屋でたむろしていた時、衝撃が走ります。
プレステ2のソフトで、ドラムマニアの家庭版が売り出されていたのです。
「これを買えば、家でタダでいくらでもプレイできるぞ!!」
その日の夜、僕はお母さんにネダります。ネダりにネダって、ゴネりにゴネて、
数日後手に入れたのです。念願のドラムマニアを!!
当時新品で14800円くらいだったと思います。
僕が親だったら買い与えません、絶対。
そんなこんなで、家で何回でもプレイできる環境を手に入れた僕は、
練習に励むのであります。家で曲のフレーズを覚え、ゲーセンで本番。
気づけば後ろにはギャラリーが数人来るようになってました。
「俺ってかっこいい!?」
こんな勘違い野郎の青春は中3の1学期まで続きます。


懐かしのドラムマニア専用コントローラー