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第三章

 

 

 

第一節~外部バンド~

 

 

今まで学校内でしかバンドをやったことがなかった僕に転機が訪れます。

学校内の友達が突然「俺のお姉ちゃんの彼氏がバンドやってて、ドラム探してるらしいんだけど」と言います。

 

相手は3~5つも上の強面の兄ちゃんで、プロ思考。(当時はその意味を理解してなかったが、、)

 

もらったデモ音源もなんか本格的。

 

 

「学校外のバンドなんてやったことないし、俺で大丈夫なのかな、、、」

 

 

そんな不安な気持ちを抱えながら、初の学校外でのバンドの初顔合わせ、初スタジオに挑んだのです。

 

あれが確か高3の秋。

 

 

 

 

第二節~掛け持ち~

 

 

バンドに加入したはいいものの、バンド活動には金がかかる。

 

交通費はもちろん、毎週のスタジオ代や、ライブのノルマ。

 

バイトもせずに親に金をせびっていた当時の俺にそんな金があるわけがない。

そうバンドのメンバーに説明すると、

「高校生だしお金ないのはしょうがないから、経費は全部ウチらで出すよ。とりあえずサポートって感じで」

 

 

「サポート!?」

 

 

スタジオ代を払わなくてもいいという、ちょっとした優遇が、なんだか特別扱いされているようで嬉しかった。

「高校卒業までヒマだし、サポートでやれるバンドを他にも探せば、タダでスタジオにたくさん入れるぞ!」

 

この頃から物分りがよく、効率よく上達する術を自然と分かっていたのかもしれない。

いろんな人といろんな音楽をやる。ミュージシャンにとって当たり前のことだ。

 

 

こうして多いときには5バンド近く掛け持ちして、スタジオやライブ経験を積むことになる。

 

 

そんな僕に更なる転機が訪れる、、、、

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